彼氏がいる。それは知ってる。なのに、彼女からのLINEが、途切れない。 たわいない話。夜遅くの連絡。ちょっと甘えたような一言。 期待していいのか。それとも、都合よく使われてるだけなのか。 その連絡の裏にある心理と、あなたが取るべき距離を、正直に話していく。
その連絡、あなたは予備バッテリーかもしれない
まず、いちばん現実的な可能性から見ておこう。
カバンの中で、充電だけさせられてないか
モバイルバッテリーって、あるでしょ。 使うかどうかわからない。でも、カバンに入れておくと、なんとなく安心する。 そして持ち主は、使わない時も、ちゃんと充電だけはしておく。いざという時のために。 彼氏がいるのに連絡してくる子にとって、あなたが、その位置にいることがある。 出番は来ないかもしれない。でも、切れられると困る。だから、たまに連絡して、充電だけしておく。厳しいけど、そういうケースは、確かに存在するんだ。
ただし、全部がそうとは限らない
とはいえ、決めつけるのも、早すぎる。 男女の友情は、普通に成立する。彼氏がいても、気の合う男友達と話したい。それだけのことも、当然ある。 大事なのは、あなたがどっちの位置にいるかを、冷静に見極めること。 決めつけず、でも、都合よく使われない。その両立が、今回のテーマなんだよ。
もう一つ、先に釘を刺しておく。あなたが彼女を好きなら、その好意が、判断を歪めるんだ。 連絡が来ただけで、もしかして、と期待が膨らむ。都合のいい解釈を、無意識に選んでしまう。 だから、一回、好意のフィルターを外して見てみる。友達がまったく同じ状況にいたら、あなたは何て言う? そう考えると、けっこう冷静に見えてくるよ。
彼氏がいるのにLINEしてくる、女性心理
じゃあ、彼女の頭の中を、パターンごとに見ていこう。
純粋に、友達として話したいだけ
いちばん健全なやつ。 あなたとの会話が、単純に楽しい。趣味が合う。話しやすい。それ以上でも、以下でもない。 彼氏がいることを、あなたに隠してもいない。やましさが、まったくないパターン。 このタイプは、連絡の中身も、健全なんだ。深夜に甘えてきたり、思わせぶりなことを言ったりしない。
この場合、あなたが好意を持ってないなら、いい友達として続ければいい。何の問題もない。 問題は、あなたのほうに好意がある時。相手にその気がまったくないぶん、こっちだけが期待して、苦しくなる。 その時は、友達として付き合うのか、距離を取るのか。自分の心の状態で、選んでいいんだよ。
彼氏に満たされない部分を、埋めている
これも、かなり多い。 彼氏が、話を聞いてくれない。趣味が合わない。忙しくて、かまってくれない。 その、足りない部分を、あなたとの会話で埋めてる。あなたは、彼女の心の隙間を埋める、便利な穴埋め役になってる。 本人に悪気はないことが多い。でも、埋めてもらってる側と、埋めてる側では、消耗の量がまるで違う。そこは、忘れないでほしい。
好意を感じていたい、という承認欲求
これも、正直に言っておくね。 彼氏がいても、他の男から好かれてる実感は、ほしい。自分にはまだ価値がある、と確かめたい。 あなたからの好意が、その燃料になってる。だからこそ、連絡を切らない。 これは、悪意というより、人間らしい弱さなんだ。ただ、その燃料にされ続けると、あなたのほうがすり減っていく。
キープ。いつでも戻れる場所の確保
いちばん、気をつけたいやつがこれ。 今の彼氏と、うまくいかなくなった時のために、あなたとの関係を、切らずに温めておく。 はっきり期待させるでもなく、突き放すでもない。その、中途半端な距離を、意図的に保ってくる。 まさに、カバンの中の予備バッテリー。使うかは、その時の状況次第。あなたの気持ちは、あまり考慮されてない。
見分け方は、曖昧さが続くかどうか。 好意をほのめかしてくるのに、はっきりさせようとすると、するっとかわす。彼氏と別れる素振りは、まったくない。なのに、連絡だけは切らない。 このパターンが何ヶ月も続いているなら、意図的に、その状態を保たれてる可能性が高い。曖昧さは、放っておかれた結果じゃなくて、選ばれた結果のこともあるんだ。
本気で、気持ちが揺れている
もちろん、この可能性もある。 彼氏はいる。でも、あなたのことが気になってしまった。その揺れを、自分でも持て余してる。 この場合、連絡の内容に、迷いがにじむ。急に距離を詰めてきたかと思えば、翌日にはよそよそしくなる。 ただ、揺れてるからといって、こちらから背中を押すのは、また別の話。そこは、あとで詳しく言うね。
それに、揺れてる状態の人の言葉は、あてにならない。今日の気持ちと、来週の気持ちが違う。 その不安定さに乗っかると、振り回されるのは、あなたのほうなんだ。 本当に気持ちが動いたなら、彼女は自分で決着をつけて、それから来る。それを待てないなら、その恋は、たぶん苦しいだけになるよ。
そもそも、あなたを異性と見ていない
拍子抜けするけど、これも普通にある。 完全に友達枠。だから、彼氏がいることも、なんの障害にもならない。むしろ、気楽に連絡できる相手。 このタイプは、二人で会うことにも、あまり抵抗がない。悪気なく、無防備。 あなたが密かに好意を持っていても、そこはまったく想定されてないんだ。
見分け方は、連絡の”中身と時間帯”
じゃあ、自分がどの位置にいるのか。見分けるポイントを、渡していく。
深夜と、寂しい時だけ来ていないか
いちばんわかりやすいのが、連絡の時間帯。 昼間の、たわいない連絡が中心なら、健全な友達関係の可能性が高い。 でも、来るのが決まって深夜。しかも、彼氏と喧嘩した後や、寂しそうな時だけ。それは、あなたが心の穴埋めに使われてるサインかもしれない。 自分の都合がいい時だけ現れる。その周期に気づいたら、一回、立ち止まったほうがいい。
彼氏の愚痴が、混ざっていないか
彼氏の愚痴を、繰り返し送ってくる。これも、要注意。 聞かされるほうは、期待してしまうんだ。もしかして、うまくいってないのかな、と。 でも、前にも言ったとおり、愚痴を言う女性が、別れたいとは限らない。吐き出して、すっきりして、また彼氏のところへ戻っていく。 その繰り返しに、こっちだけが振り回される。愚痴の聞き役は、期待するには危うい役回りなんだよ。
会おうとするか、画面の中だけか
もう一つの、大事な物差し。 連絡はマメなのに、二人で会おうとすると、のらりくらりかわされる。それなら、彼女にとってあなたは、画面の中で完結する相手なんだ。 リスクを負わずに、心地よさだけをもらう。そういう関係になってないか。 逆に、堂々と二人で会おうとするなら、それはそれで、また別の意味が出てくる。良くも悪くも、彼女の中で、線が曖昧になってるということだから。
彼氏に見せられる内容か、隠したい内容か
これが、けっこう決定的な物差しになる。 そのやりとりを、彼女が彼氏にそのまま見せられるか。それとも、見られたら気まずい内容か。 健全な友達なら、隠す必要がない。でも、思わせぶりな言葉や、二人だけの秘密めいた話が混ざってきたら、彼女の中で線が曖昧になってる証拠。 そして、その曖昧さの居心地の悪さを引き受けるのは、たいてい、あなたのほうなんだ。
ホストの俺が見てきた、彼氏持ちの連絡の正体
夜の仕事をしてると、彼氏持ちの女性からの連絡なんて、日常茶飯事だった。だから、この心理は、けっこう近くで見てきた。
「彼氏がいても、チヤホヤはされたい」
ある常連さんが、あっけらかんと言った言葉が、忘れられない。 「彼氏のことは好きだよ。でも、それとこれとは別。誰かに大事にされてる感じは、いくつあってもいいじゃん」 うわ、正直だな、と思った(笑)。でも、これが本音なんだ。 好意は受け取りたい。でも、関係を壊してまで、あなたを選ぶ気はない。この二つが、矛盾なく同居してる。それが、彼氏持ちの連絡の、正体のひとつなんだよ。
言っておくけど、これは彼女を悪者にする話じゃない。 承認されたい、寂しさを埋めたい。それは、誰の中にもある、ごく普通の気持ちなんだ。 ただ、その気持ちの受け皿を、あなたが無償で引き受け続ける義理は、どこにもない。相手を責める必要も、自分を責める必要もない。ただ、位置だけは、正確に知っておく。それだけの話なんだよ。
都合よく待たされた男の末路
店にも、そういう子を、健気に待ち続けてる客の男がいた。 彼女が寂しい時だけ連絡が来る。呼ばれれば、飛んでいく。いつか振り向いてくれると信じて、何年も。 結局、彼女は彼氏と結婚した。その男には、最後まで何も残らなかった。 待ってる時間って、戻ってこないんだ。あの人のあの表情を思い出すと、今でも、もやっとした気持ちになる。だから、これだけは言っておきたかった。
逆に、そこから抜け出した人も見てる。 ある時、すっと連絡を減らして、他の出会いに目を向けた男の人がいた。最初はつらそうだった。でも、半年後に会ったら、顔つきが変わってた。 待つのをやめた瞬間から、その人の人生は、また動き出したんだ。抜けられないと思ってる沼も、案外、自分の足で出られるものなんだよ。
あなたが取るべき、距離の取り方
じゃあ、あなたはどうすればいいのか。ここからは、自分を守るための話だ。
一線は、越えない
これは、はっきり言っておく。 相手に彼氏がいるとわかっていて、その関係を壊す形で踏み込む。それは、やめたほうがいい。 理屈や道義の話だけじゃない。そういう形で始まった関係は、あとで必ず、自分に返ってくるからだ。 罪悪感、周囲の目、そして、その人を信じきれなくなる不安。手に入れた気になっても、心は消耗する。守るべき線は、あなた自身のためにあるんだよ。
都合のいい相手には、ならない
そのうえで、いちばん大事なのが、これ。 深夜の連絡に、いつも即レスしない。呼ばれるたびに、駆けつけない。愚痴の受け皿に、なりきらない。 冷たくする必要はないんだ。ただ、自分の時間と気持ちを、優先していい。 バッテリーは、抜いていい。あなたには、あなたの生活がある。相手の充電のために、そこを削らなくていいんだよ。
具体的には、こんな感じ。深夜の連絡は、翌朝にまとめて返す。愚痴が長くなったら、軽く受けて話題を変える。急な呼び出しには、予定があるからと断る日を作る。 喧嘩腰にならず、ただ、優先順位を戻すだけ。角を立てずに線を引くのは、ちゃんとできるんだ。 そして、その線引きに相手が不満を漏らすなら、その時点で、あなたがどう扱われていたかが、はっきり見えるよ。
期待するなら、はっきり聞く勇気を持つ
曖昧な関係に、いちばん消耗するのは、期待し続けることだ。 どうしても気になるなら、一度だけ、聞いてみるのもいい。「俺、けっこう気になってるんだけど、どういうつもりで連絡くれてるの?」と。 はぐらかされたら、その時点で答え。ちゃんと向き合ってくれるなら、そこから考えればいい。 宙ぶらりんのまま、何ヶ月も心をすり減らすより、はっきりさせたほうが、ずっと楽になる。
聞く時のコツは、責めないこと。「思わせぶりだよね」と詰めると、相手は防御に回る。 そうじゃなくて、自分の気持ちと状態を、淡々と伝える。俺はこう感じてる、だから確認したい、と。 主語を、相手じゃなく自分にする。それだけで、話し合いになるか、口論になるかが変わるんだ。
苦しいなら、距離を置いていい
最後に、これだけ。 連絡が来るたびに、期待して、落ち込んで。その繰り返しがしんどいなら、距離を置いていいんだ。 通知を切る。返信を、少し遅くする。それは、冷たさじゃなくて、自分を守る行動。 あなたの優しさは、あなたを大事にしてくれる人にこそ、使うべきものだから。
それと、他の出会いにも、ちゃんと目を向けておくこと。 一人の曖昧な相手に気持ちを預けきると、視野がどんどん狭くなる。他の可能性が、見えなくなるんだ。 気持ちが分散すると、不思議と、その人への執着もゆるむ。そして、そういう余裕がある男のほうが、結果的に、誰から見ても魅力的に映るんだよ。

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