お姫様抱っこの体重の限界と、持ち上がらない本当の理由

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数字を知りたいのは、たぶん抱えられる側

頼む前に確かめておきたい、という気持ち

やってほしい。でも、途中で落とされたら惨めだし、相手にきつい顔をされたら立ち直れない。

だから先に調べる。この予防線の張り方、けっこう切実だと思う。

先に結論だけ書いておくと、成否を分けてるのは体重じゃないです。抱え方と、抱えられる側の姿勢。ここが九割。

体重より、抱え方で結果が変わる

同じ人を抱えても、位置が違えば体感が全然違う。

密着してれば軽い。離れてれば重い。これだけで一・五倍から二倍くらい変わる。数字の話をする前に、この事実のほうが役に立つはず。

だから、体重が理由で断られたと思ってる人がいたら、たぶん違う。腕の使い方を知らなかっただけ。


実際に何キロまでいけるのか

目安になる数字と、その限界

運動習慣のない成人男性で、うまく抱えられれば四十キロから五十キロくらい。数秒持ち上げるだけなら、もう少し上まで届く。

日常的に筋トレしてる人なら、六十キロ台も現実的。ここは体格差にもよる。身長差がありすぎると、逆に抱えにくくなったりするんだよね。

ただ、この数字は条件が揃った場合の話でね。密着してて、相手が脱力してて、平らな床で、数歩だけ。どれか崩れると、一気に下がる。

十秒と一分では、まるで別の話

持ち上げるのと、抱えて歩くのは別の運動でね。

十秒なら根性で持つ。三十秒を超えると腕が震えはじめる。一分抱えて歩けるのは、それなりに鍛えてる人だけ。

写真を撮りたいだけなら十秒で足りる。そこを分かってないと、無駄に長く抱えて、最後がぐだぐだになる。


持ち上がらない理由は、腕力じゃない

密着していないと、重さが二倍に感じる

物理の話で、重心が身体から離れるほど負荷が跳ね上がる。

腕を伸ばした状態で四十キロを支えるのは、ほぼ不可能。同じ四十キロでも、胸に引き寄せてれば普通に持てる。

失敗する人の多くは、遠慮して距離を空けてる。恥ずかしいから。その遠慮が、そのまま重量に変換されてる。

抱えられる側が力を入れると、重心が崩れる

これが意外と知られてない。

抱えられる側が緊張して身体を硬くすると、重さが分散して、持つ側が支える面が減る。腕を突っ張ったりすると、なおさら。

正解は、力を抜いて、相手の首に腕を回すこと。首に腕が回ってると、上半身が固定されて、体感重量がはっきり下がる。

つまり、これは片方だけの作業じゃないんだよ。二人でやる動作でね。

腰から上げると、そこで終わる

腕と腰で持ち上げようとするのが、一番よくある失敗。

膝を曲げて、脚で上げる。持ち上がってから胸に引き寄せる。この順番。腰から入ると、持ち上がらないか、上がっても腰をやる。

ぎっくり腰でその後一週間動けなくなった同僚を、俺は実際に知ってる。笑い話にならなかった。


ホスト時代、店で何度もやらされた

誕生日イベントの定番だった

客の誕生日に、シャンパンが入って、盛り上がったところで抱え上げる。あれ、けっこう定番の演出だった。

正直、毎回きつかった。フロアは暗いし、床は濡れてることがあるし、こっちも飲んでる。条件としては最悪でしょ。

新人の頃、先輩に教わったのは一つだけ。座ってる状態から抱えろ、と。立ってる人を抱えるのは難易度が跳ね上がるから。

落としかけた夜のこと

一度、危なかった。

抱え上げた瞬間、相手が驚いて身体をよじった。バランスが崩れて、二歩よろけて、ソファの背に相手の背中がぶつかった。

幸い怪我はなかった。ただ、フロアの空気が一瞬止まったのは覚えてる。ひやっ、なんてもんじゃなかった。心臓が縮んだ。

原因は、事前に一言も声をかけずに持ち上げたこと。驚かせようとした結果、相手が身構える暇もなく浮いた。あれ以来、必ず声をかけるようになった。行くよ、の三文字。それだけで成功率が全然違う。


店で女性たちが漏らしていたこと

やってほしいけど、言い出せない

からん、と氷を回しながら、こう言われたことがある。

「やってほしいけど、無理だったときが怖くて言えないんだよね」

これ、複数から聞いた。憧れがあるのに、体重を理由に自分で封じてる。

もうひとつ。

「持ち上げた瞬間に、うっ、とか言われたら死ねる」

これは笑ったけど、笑えない話でもある。抱える側の声一つで、相手が何年も引きずる可能性があるってことだから。

持ち上げた後の一言で、全部決まる

一番刺さったのが、これ。

「軽いね、って言われても嘘だって分かるんだよ。でも嬉しいの、なんでだろうね」

嘘だと分かってても効く。これは覚えておいて損がない。

逆に、無言で下ろされるのが一番きついとも言ってた。持ち上がった事実より、その後の反応のほうを見てるんだよね。


俺が失敗して、その場が凍った話

三歩で膝が笑った

店を辞めた後の話。当時の相手にせがまれて、家でやった。

持ち上がった。そこまではよかった。三歩歩いたところで、膝が笑いはじめた。

飲んだ後だったのと、単純に運動不足だったのと。ゆっくり下ろしたけど、明らかに余裕がなかった。

相手が謝ってきたのが、いちばんきつかった

下ろした後、彼女がごめん、と言った。

あれが本当にきつかった。俺の体力の問題なのに、自分の体重のせいだと解釈してる。

慌てて否定したけど、遅かったと思う。あの一言を言わせてしまった時点で、俺の負けでね。

その日から、しばらく筋トレをした。三ヶ月で普通に持てるようになった。持てるようになってから、もう一回やった。今度は文句なしだった。

体重の話をしてたのは俺のほうだったんだよ。彼女は最初から、そんな話をしてなかった。


やるなら、事故らない手順

座っている状態から始める

ソファやベッドに座ってもらう。膝を折って、片腕を膝裏、片腕を背中に回す。相手の腕を自分の首に回してもらう。

声をかける。脚で立ち上がる。持ち上がってから、胸に引き寄せる。

この順番を守れば、体重の壁はかなり後ろに下がる。立ってる人をいきなり抱えるのは、上級者向け。

長く抱えようとしない

数歩でいい。写真なら数秒。

粘ると、下ろすときの制御が効かなくなる。事故はたいてい下ろす瞬間に起きる。余裕があるうちに下ろすのが、結局いちばん格好がつく。

あと、床が濡れてる場所、階段、狭い通路。ここではやらない。ふらついたときに逃げ場がないから。


断るとき、断られたときの処理

無理だと思ったら、体重に触れない形で断るのが唯一の正解でね。

腰をやってる、酒が入ってる、後で落ち着いてやる。理由をこっち側に置く。相手の重さを理由にした瞬間、それは一生残る言葉になる。

断られた側も、そこを自分の体重に接続しないほうがいい。持ち上げられないのは、たいてい技術と体力の問題だから。

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