職場で可愛がられる人の特徴|元ホストが見た伸びる人の共通点

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可愛がられてる人は、性格がいいわけじゃない

「あの子さ、大した仕事してないのに部長のお気に入りなんだよね」 焼酎のグラスを両手で包みながら、彼女はそう言った。指名して三回目くらいの女性。金融の会社で働いてて、その日は珍しく仕事の話をしていた。 その子、何が違うんですかね。そう聞いたら、彼女はぽかんとして、少し考えてから答えた。 報告、してる、と。

正直、その一言でだいたい終わってるんだよね。

得しているのは、顔でも愛想でもない

夜の店にいると、この誤解がよく分かる。売れてるホストが全員整った顔かというと、ぜんぜんそんなことない。むしろ顔だけで入ってきたやつほど早く消える。 可愛がられる新人には共通点があった。教わったことを、翌日使うの。 ほんとにそれだけ。

手のかからない人には、手をかける理由がない

一人で全部できます、という顔をしてる人が、いちばん放置される。 残酷なんだけど本当。上の立場から見ると、困ってない相手には近づく口実がないんだよ。用がないから話しかけない。話しかけないから覚えない。覚えてないから、ポストが空いた時に名前が浮かばない。 完璧にやってるのに評価されない、という状態はここで生まれてる。

現場で見てきた、可愛がられる人の細かい動き

実際に効いてたやつを書く。

教わったことを、翌日やって、結果を戻す

これ、破壊力ある。 先輩に何かアドバイスをもらう。その場でありがとうございますと言う。ここまでは全員やるでしょ。 翌日それを試して、こうなりました、と戻す人が二割もいない。 上の人からすると、自分の言葉が誰かの中で動いたことになる。これ、めちゃくちゃ気分がいいの。もっと教えたくなる。教えるほど関係が濃くなっていく。

成功より、失敗を持っていくほうが効く

入店三ヶ月くらいの頃、先輩にシャンパンの入れ方を教わった。切り出すタイミングを細かく指定されて、翌日そのままやって、盛大に滑った。テーブルの空気が固まって、ヒヤッとしたのを今でも覚えてる。 落ち込んで、報告するのが嫌だった。でも一応言ったの。あれ、やってみたんですけど全然ダメでした、と。 そしたら先輩、めちゃくちゃ嬉しそうな顔をした。え、なんで 理由は後になって分かった。失敗報告って、その人にしか直せない宿題を渡してることになるんだよね。次はここを変えろ、と言える。関係が続く。 うまくいきました、で終わると、話もそこで終わる。

お礼は二回言う

その場の礼は誰でもする。三日後にもう一度触れる人が、ほぼいない。 この前教えてもらったやつ、今日また使いました。これだけでいい。 一回目の礼は社交辞令に見えてしまう。二回目で、本気で受け取ったことが伝わるんだ。

頼み方が軽い

可愛がられてる人は頼むのがうまい。というより、断りやすい形にして渡してる。 もし手が空いてたらでいいんですけど、と置いてから本題に入る。相手に逃げ道を残す。 断れない頼み方をする人は、一回目は通っても二回目から避けられる。じわっと距離が開く。

教えてくれた人の名前を、他人の前で出す

黒服にひとり、やたら幹部に可愛がられてた男がいた。仕事の腕はそこそこ。何が違ったかというと、朝礼で発言する時に必ず、これは〇〇さんに教わったんですけど、と前置きしてたこと。 手柄を渡してるわけ。自分の評価は一ミリも下がらないのに、相手の評価だけ上がる。 そりゃ可愛がられるよなぁ。

ホストクラブで、働く女性たちが漏らしていた本音

昼職の話をしに来る女性は多い。愚痴の中に、答えが混ざってることがある。

あの子ずるい、と思ってた

冒頭の彼女、しばらくしてから続きを話してくれた。 「私、あの子のこと媚び売ってるって思ってたの。でも違った。ちゃんと確認しに行ってるだけだった。私は分かってるふりして、自分で判断してた」 そのあとに付いた一言が刺さったよ。 「聞きに行くのって、プライドが邪魔するじゃん」

ミスしないから、誰も関われなかった

別の日、看護師の子が言ってたこと。 「新人の頃、絶対ミスしないようにしてたら、先輩に何も聞かれなくなったんだよね。可愛がられてる同期はしょっちゅう怒られてた。今思うと、怒られてる時間ぜんぶ、教わってる時間だったなって」 完璧でいることが、関係を切ってた。この話、けっこう多くの職場で起きてると思う。

可愛いかどうかじゃない

「可愛がられるのって顔じゃないよ。返事だよ、返事」 店長にいちばん可愛がられてたキャストの子が、カウンターでそう言った。理由を聞いたら、はい、が早いだけ、と。 はいの速度。バカにできないんだよ、これが。

俺が可愛がられた理由と、消えた同期の話

顔も話も上だった同期

同期に、明らかに俺より整った顔で、喋りも上手いやつがいた。指名も先に付いてた。 半年後、先輩たちが連れ回してたのは俺のほう。 なんでなのか長いこと分からなくて、あとで幹部にラーメン屋で言われた。 「お前、教えたこと全部やってみるじゃん。あいつは自分のやり方あるから」 それだけだった。能力の差じゃなかったのがショックでもあり、救いでもあった。 その同期は一年もたずに辞めた。今どうしてるかは知らない。

半年で消えた、優秀すぎる後輩

教える側に回ってから、逆の景色を見ることになる。 入ってきた後輩がひとり、異常に優秀だった。何も聞いてこない。指示は完璧にこなす。数字も出す。 なのに、誰も飯に誘わなかった。俺も誘ってない。 (別に困ってなさそうだし) 半年で辞めた。最終日に初めてちゃんと話して、ずっと孤立してたと知った。あの時はぐさっときた。 可愛がられなかったのは、あいつの落ち度じゃない。関わる隙間を、自分で全部埋めてしまっていただけ。

媚びるのと可愛がられるのは、どこで分かれるか

ここを間違えると、職場で嫌われる側に振り切る。

もらったものを、横と下に流しているか

上に取り入って、得た情報を自分の中に溜め込む人。これは必ず嫌われる。 同じくらい可愛がられてるのに嫌われない人は、上から受け取ったものを周りに配ってる。部長がこう言ってたよ、と共有する。先輩に聞いたコツを後輩に渡す。 配ってる人は、可愛がられていても許される。むしろ味方が増えていく。ずるいと言われるのは、独占してる人だけなんだよ。

好かれにいくと、逆に軽くなる

夜の仕事で嫌というほど見た。全員に好かれようとするホストは、誰にも本気にされない。 好かれにいく態度って、相手から値段が見えちゃうの。安いな、と思われる。 可愛がられてる人は、実のところ全員には好かれてない。合わない上司とは普通に距離を取ってる。そのぶん、選んだ相手には深く入る。

可愛がられない人がハマっている三つの場所

正論を出すのが速い

言ってることは正しい。ただ、速い。 相手がまだ気持ちを整理してる段階で、解決策を置いてしまう。やられた側には、話を聞いてもらえなかった感覚だけ残る。 正しさって、順番を間違えると刃物になるんだよね。

自分で完結させるのが早い

分からないことを調べて終わらせる癖。効率はいい。関係は育たない。 半分だけ調べて、残り半分を人に聞くくらいがちょうどいい。聞かれた側は、自分が必要とされたと感じるから。 カチンとくる言い方かもしれないけど、全部自力でやる人は、成長を人質にして孤立してる。

感情を全部隠す

いつも平熱の人は、意外と覚えられない。 嬉しかった時にちゃんと嬉しい顔をする。悔しい時に少しだけ出す。そのブレが、相手の記憶に引っかかりを作る。 どんな時も同じテンションでいると、印象が水みたいになっちゃうのよ。

明日から動かせるところ

選ぶならひとつでいい、報告だけ

全部やる必要はない。誰かに何か教わったら、二十四時間以内に一回試して、結果を戻す。 うまくいかなくてもかまわない。むしろ、うまくいかないほうが話が続く。 これを三回やった相手とは、だいたい関係が変わってる。俺の場合はそうだった。

返さないでいると、渡されなくなる

可愛がられるのは運じゃないし、性格でもない。時間を渡してくれた人に、何かを返しているかどうか。 返さないままでいると、いつのまにか誰も渡してくれなくなる。そこそこ単純な仕組みだった、というだけの話なんだよね。

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