酔って電話してくる男の心理|本命と都合のいい女の見分け方

深夜二時十四分。スマホが震えて、画面に浮かんだ名前を見た瞬間、指が止まる。

出るか、放るか。

迷ってる時点で、もう半分負けてるんだよね。で、朝になって自己嫌悪。またやっちゃったわ、って。

目次

酔った勢いで電話をかける男の頭の中

抑えていた蓋が緩むだけの夜

酒って、感情を新しく作るわけじゃないの。作らないんだけど、並び順を引っかき回す。

素面のとき、男の頭には言いたいことの前に計算が三つくらい積んである。重いと思われないか、面倒くさがられないか、既読で止められないか。飲むとその三つが後ろにずれて、言いたいことだけが先頭に出てくる。それだけ。

だから深夜の着信には、その男が普段しまい込んでる感情がちゃんと乗ってる。乗ってはいる。ただし責任は乗ってない。ここが本当にややこしい。

嘘をついてるわけじゃないのに、信用していい保証もない。厄介な代物さ。

寂しさの穴埋めに手が動くとき

飲み会が終わって、駅前で解散して、改札をくぐった瞬間。

あの落差、思ってるよりエグい。さっきまで五人でうるさかったのに、急に自分の足音だけになる。あの三分間に電話帳をスクロールする男、めちゃくちゃ多いよ。

で、問題はどこで指を止めるか。一番会いたい人か、一番出てくれそうな人か。この二つが同じ人物なら幸せなんだけど、たいてい別人なのよね。

出てくれそうな人、というのは要するに、過去に一度でも出たことがある人。あなたが優しかった記憶が、そのまま履歴になってる。

素面では言えない台詞を、酒のせいにしたい

好きだったんだよね、とか。あのとき言えなかったんだけどさ、とか。

酔って言えば、翌朝なかったことにできる。非常口を先に確保したうえで、気持ちだけ投げ込む。小狡いやり方。俺もやった。何度もやった。

これを卑怯と一言で片づけたい気持ちはよく分かる。ただ厄介なことに、その男が本当にあなたを好きな可能性も同時に残ってるから、切り捨てきれない。

好意と臆病さって、同じ袋に入って届くことがあるんだよなぁ。

かけてくる時間帯で、扱いが透ける

二十二時台と深夜二時の違い

二十二時前後にかかってくる電話は、まだ夜が続いてる最中にかけてる。つまりその男は、あなたと話す時間を今日の予定の中に入れた。

深夜二時は、全部終わったあと。残り物の時間帯。

きつい書き方をするけど、何度も二時台にしか鳴らないなら、その人の一日の中であなたが置かれてる場所はもう見えてる。ただし、二十二時に始まった電話が気づいたら二時まで続いてた、これは全然話が違う。始まりの時刻を見て。

何度もかけ直してくる男が抱えているもの

出なかったら二回、三回とかけ直してくる。

好きだから必死なんだ、と読まれがちなんだけどさ。実際は不安のほうが強いことが多い。自分が無視されてる状態にどうしても耐えられない人が、着信履歴を積み上げる。相手が誰でも起きる反応なので、愛情の証明にはならないよ。

逆に、一回かけて出なかっただけで引いて、翌朝ちゃんと謝ってくる男。こっちのほうがよっぽど本命に近い。静かなんだけど、扱いが丁寧なの。

翌朝の第一声で答えが出る

昨日は酔ってた、ごめん。これで終わらせる男。

昨日変なこと言ったよな、あれ本当だから。ここまで踏み込む男。

同じ夜に同じ番号を押していても、朝の一言でその通話の意味が確定する。夜に決まると思ってる人が多いけど、決着は朝についてる。

ホストクラブで女性たちがこぼしていた本音

出ちゃう自分が嫌い、と言った人

閉店間際、カウンターで三十代の常連さんがぼそっと落とした話。

出ないって決めてるのに、三回鳴ると出ちゃうのよ、と。で、出た自分にイラっとして、切ったあと枕を殴ってると。

殴ってるんですか、って聞き返したら、めっちゃ殴ってると返ってきた。笑ったよ。でも彼女の目、全然笑ってなかった。

三回目で気づいた、順番の話

別の子。二十代半ば。

彼から深夜に電話が来るのが嬉しかったらしい。三回目のとき、ふと気づいたって。この人、私に電話する前に誰かと飲んでるんだよなって。

私は一次会に呼ばれてない。呼ばれるのは、全部終わったあとだけ。

その言い方が妙に静かでさ。俺は返す言葉を持ってなかった。慰めようとして口を開いて、そのまま閉じた。

声を聞きたかったんじゃなくて、聞かせたかった

一番刺さったのは、四十代の人が漏らした一言。

あの人ね、私の声、聞いてなかったの。自分の話しかしてない。

これ、酔った電話のかなりの割合に当てはまる。会話というより放流に近い。相槌を打つ装置としてあなたが選ばれた可能性を、一度は疑っていい。

判定はわりと簡単で、通話のあと、自分が何を喋ったか思い出せるかどうか。思い出せないなら、あなたは聞き役をやらされてただけ。

元ホストの俺が、酔って電話をかけていた側の話

営業の電話と、本気の電話の境目

現役の頃、朝方に何本もかけた。半分は仕事。残り半分は、正直よく分からない。

自分でも区別がつかなかったんだけど、あとから気づいた違いが一つある。仕事のときは相手の名前をちゃんと呼ぶ。本気のときは、名前が出てこない。緊張して、いきなり本題に入っちゃう。

これに気づいた日、うわ、って声が出た。うまくやってるつもりだったのに、たぶん全部ばれてた。

かけた翌朝、記憶がないふりをした理由

二十三の冬。ある人に朝の五時にかけた。

言った内容は覚えてる。一字一句とは言わないけど、ほぼ全部。なのに翌日、酔ってて記憶ないわごめん、と送った。

返信が既読で止まった。あのとき胃がすっと冷えた感覚、いまだに残ってる。

記憶がないことにした瞬間、その夜に喋った言葉は全部ゴミ箱行きになる。自分で捨てたくせに、捨てられた気になって落ち込んでた。(いや、お前が捨てたんだろ)って、何年か経ってから自分にツッコんだ。

一度だけ、酔ってないのに酔ったふりをした夜

これは書くのがちょっと恥ずかしいやつ。

素面のまま電話して、酔ってるふりをして気持ちを伝えた。逃げ道を先に掘ってから飛び込んだわけ。

向こうは気づいてたと思う。ろれつの回らなさが不自然すぎたし(笑)。それでも何も言わず、うん、聞いてるよ、と最後まで聞いてくれた。

あれは完全に俺の負け。ずるい渡し方をすると、届いてもその先に道がないってことを、あの夜に教えられた。

受け取る側が持てる、現実的な線引き

出る出ないより、次の日をどう扱うか

深夜に出るべきか出ないべきか、そこで何時間も悩む人は多いけど、実のところ結果はあまり変わらない。

差がつくのは翌日の昼。何も触れずに流すか、昨日どうしたの、と一行だけ投げるか。

投げてみると景色が変わる。慌てて誤魔化す男、平然と昨日の続きを始める男、そもそも既読をつけない男。この反応の差が、あなたの立ち位置そのもの。

素面の時間に引っ張り出してみる

明るいうちに電話していい?と、一回だけ聞いてみる。

これに乗ってこない男は、酔った自分でしかあなたに触れられない人。好きの量の問題じゃなくて、腹を括れるかどうかの問題ね。

乗ってきたなら、少なくとも夜専用の関係じゃない。それが分かるだけでも、深夜に着信を見つめる時間はだいぶ減る。

何も変わらなかったときの畳み方

二回続けて素面の誘いをかわされたら、そこが上限。

責めなくていい。説明も要らない。着信音の設定を変えるだけで、夜中の自分の反応が驚くほど落ち着くよ。呼び出し音を切って寝た翌朝、体がやたら軽かったと言ってた人がいた。

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