太ももに手を置く女性心理とは?誘っているのか、ただの癖や酔いなのか

「もう、なにそれー」

笑いながら、その子は僕の太ももをぺしっと叩いた。

そこまでは、店ではよくある光景。ただ、その夜は、叩いた手がそのまま戻らなかった。太ももの上に、手のひらがのったまま。

(え、これ、どっちの意味…?)

隣にいたヘルプの後輩も、グラスを持ったまま、僕の太ももを二度見してた。

目次

太ももに手を置く女性心理は、ほとんどがこの四つ

ここで話すのは、男性の太ももに置かれる女性の手のこと。自分の太ももの上で両手をそろえてる女性なら、それはたいてい、緊張してるか、行儀よくしようとしてるだけ。

笑ったときの、ツッコミの手

いちばん多いのは、これ。笑った瞬間に、隣の人の太ももをぺしっと叩く。もう、やめてよー、のツッコミ。

肩や腕を叩く人もいるけど、座ってるときは、太ももがいちばん手の届きやすい場所にある。叩いた本人は、どこを叩いたかすら覚えてないことも多い。

このタイプの手は、叩いたらすぐ戻る。笑いがおさまれば、手も持ち主のところへ帰っていく。ひどいときは、笑いすぎて三連打してくる(笑)

話に夢中になって、勢いで置いた手

話が盛り上がって、身を乗り出した拍子に、相手の太ももに手をつく。体を支えるつもりで、たまたまそこにあっただけ。

ねえ聞いて、それでさ、と話しながら、何度も太ももをトントンする人もいる。話のリズムを、手で取ってる感じ。

本人の意識は、話の中身に向いてる。手は、ほぼ無意識。

店でも、恋バナの山場に差しかかると、太ももへのトントンが加速する子がいた。手の速さで、話の盛り上がりがわかる。

こっち向いて、の合図

相手の注意が自分からそれたとき、太ももにそっと手を置く女性もいる。スマホばかり見てる。ほかの人とばかり話してる。そんなとき、言葉の代わりに、手でこっちを向かせる。

このタイプの手は、置いたあとに、目が合うまで待ってる。目が合ったら、ちょっと拗ねた顔か、にっこり。

肩を叩くより、太ももに置くほうが、静かで、周りにバレにくい。だから、二人だけの合図に使われやすい。

これを無視してスマホを見続けると、次は太ももをつねられる。そこまで来たら、もうだいぶ拗ねてる。

気を許しきってる証拠

付き合いの長い相手や、すっかり打ち解けた相手の太ももに、ひじかけみたいに手を置く人もいる。

特に意味はない。ただ、そこに手を置いても平気なくらい、相手のそばが落ち着く。手の置き場所に迷わないのは、心の置き場所も決まってるから。

付き合ってる二人なら、テレビを見ながら、なんとなく相手の太ももに手を置いてることもよくある。あれは、隣にいることの確認みたいなもの。

店でも、何年も通ってくれてる子ほど、座ったとたんに、当たり前みたいに太ももに手を置いた。そこに、どきっとする緊張はもうない。あるのは、安心。

太ももは、触れる場所の中でも距離が近い

四つのどれであっても、太ももという場所には、ちょっと特別な意味がある。

肩や腕より、一段内側にある場所

体には、触れられても平気な場所と、そうでない場所がある。手や腕、肩は、比較的外側。太ももは、そこから一段内側に入った場所。

知らない人に肩を叩かれても、そこまで驚かない。でも、太ももに手を置かれたら、たいていの人はびくっとする。電車で隣の人の手が太ももに触れたら、ほとんどの人が飛びのく。それくらい、知らない人が入っちゃいけない場所。

その一段内側に、女性のほうから手を伸ばしてきた。それだけで、距離感はそれなりに近い。

嫌いな相手の太ももには、まず触らない

どのタイプの手でも、共通してることがひとつある。嫌いな相手の太ももには、まず触らない。

苦手な人には、笑ったときのツッコミすら、腕や肩で止める。太ももまで手が伸びるのは、少なくとも、その人の近くにいても平気な相手。

そこまでは、自信を持っていい!

でも、好意と誘いは別物

ただ、ここで一気に飛躍する男が多い。

太ももに手が来た。好意がある。だから、その先もオッケー。この三段跳びは、たいてい着地に失敗する。

近くにいて平気、と、それ以上を望んでる、の間には、かなりの距離がある。太ももの手が教えてくれるのは、せいぜい前半まで。後半は、手じゃなく、言葉でしか確かめられない。

女性の側からすると、ただ近くにいたかっただけの手を、誘いだと受け取られるのがいちばんこわい。そうなると、次からはもう、どこにも手を置けなくなる。

場面で変わる、太ももタッチの意味

同じ太ももへの手でも、場面によって意味の重さが変わる。

飲み会のタッチは、半分お酒のせい

飲み会で、隣の女性が太ももに手を置いてきた。これは、いちばん読み違えやすい場面。

お酒が入ると、人は誰に対しても距離が近くなる。普段は肩も叩かない人が、太ももをバンバン叩く。翌日、本人は何も覚えてない、なんてこともよくある。

正直、店でも、酔ったお客さんの手を本気にしたホストは、だいたい痛い目を見てた。酔ってるときの手は、翌朝には無効。それくらいに思っておいたほうが安全。

それに、酔ってる相手の手を理由に距離を詰めるのは、相手が自分で選べない状態につけこむのと同じ。そこは、男として一線を引いておきたい。

二人きりで、静かに置かれた手

逆に、お酒も入ってない、二人きりの静かな場面で、そっと置かれた手。これは、少し重みが違う。

笑いのツッコミでもない。話の勢いでもない。ただ、静かにそこに置かれてる。そういう手には、もう少し近くにいたい、の気持ちが混ざってることが多い。

それでも、それがどこまでの気持ちなのかは、本人にしかわからない。

そんな手に気づいたら、まずは払いのけずに、そのままにしておく。それだけで、相手にとっては、受け入れてもらえた合図になる。

映画館や車の中での手

映画館や、車の助手席。隣同士で座って、顔を見なくていい場所では、太ももへの手が出やすい。

怖いシーンで、思わずつかむ。運転中の相手に、ねえ、と声をかける代わりに手を置く。顔が見えないぶん、手が気持ちを運ぶ役になる。

暗い場所の手は、明るい場所の手より、ちょっとだけ大胆になる。それも、覚えておいていい。

車の中なら、運転中に手を重ね返したりしないこと。前を見てる人の手は、ハンドルのためにある(笑)

好意か、誘いか、ただの癖かの見分け方

太ももの手の意味を見分けるポイントは、三つある。

置かれてる長さを見る

叩いて、すぐ戻る手。これは、ほぼツッコミか癖。

数秒のって、自然に離れる手。話の勢いか、こっち向いての合図。

ずっと置かれたまま、離れない手。これは、気を許してるか、もう少し近くにいたいのどちらか。長さは、気持ちの重さとだいたい比例する。

途中で、置き方が変わることもある。最初は指先だけだったのが、いつの間にか手のひら全体になってる。それは、緊張がほどけてきた合図。

手を置いたあとの、目と言葉

手を置いたあと、相手がどこを見てるか。

話の続きに夢中なら、手は無意識。こっちの目をじっと見てくるなら、手は合図。手を置いたまま、何も言わずに黙ってるなら、何かを待ってる可能性がある。

店では、手を置いたまま、目をそらしてしゃべり続ける子もいた。あれは、自分の大胆さに、自分で照れてる顔。

ただし、何を待ってるのかは、目だけではわからない。そこで決めつけずに、言葉にしてもらう余白を残しておきたい。

誰にでもやってるかどうか

最後は、その人がほかの人にもやってるかどうか。

飲み会で、男女問わず、隣の人の太ももを叩いて笑ってる人。そういう人の手は、ただの癖。特別な意味は、ほぼない。

見分けたいなら、自分がほかの人と話してるときに、その子が誰の太ももを叩いてるかを見ればいい。手の行き先は、意外と素直。

自分にだけ、しかも静かに置いてくるなら、話は少し変わる。まぁ、その場合でも、好意の入口に立っただけ、くらいに思っておくのがちょうどいい。

ホストクラブで聞いた、太ももに置いた手の本音

店では、太ももに手を置くお客さんは珍しくなかった。何人かに、その手の理由を聞いたことがある。

太もも叩くの、ただの癖なんだよね

「太もも叩くの、ただの癖なんだよね。女友達にもやるし、お父さんにもやる」

笑うたびに、隣の誰かの太ももを叩いてた子。本人いわく、手が勝手に出る。

(お父さんにも…)

この子に太ももを叩かれて、勘違いした男は数知れないらしい。癖の手は、相手を選ばない。そこが、見分けるいちばんのポイント。

あっちの卓に行かないで、の代わりだった

僕がほかの卓に呼ばれそうになると、決まって太ももに手を置く子がいた。

あとで聞いたら、こう言われた。

「行かないで、って言うと重いでしょ。だから、手だけ置いてた」

その子の手は、僕がほかの卓に移ろうとする瞬間だけ、少し力が入った。爪の先が、スーツの生地をきゅっとつまむくらいに。

言葉にしたら重くなる気持ちを、手に預けてた。太ももの手は、ときどき、言えない一言の代わりになる。

触ったのに、何もしてこなかったのが嬉しかった

「酔って、男友達の太ももに手を置いちゃったことがあるの。でも、その人、何もしてこなかった」

それが嬉しかった、とその子は言った。次の日、その人に、昨日ごめんね、と送ったら、全然、気にしないで、とだけ返ってきたらしい。

その男友達とは、そのあと付き合うことになった。触られても、勘違いで踏み込んでこなかった。そこで、この人は信じていい、と思えたんだって。

太ももに手が来て、固まった僕の話

えらそうに書いてるけど、僕も太ももの手で、何度も勘違いしかけた。

勘違いすんな、笑いのツッコミだ

新人の頃。お客さんに笑いながら太ももを叩かれて、僕は完全に固まった。

(え、これ、そういう意味…?)

顔が熱くなって、次の言葉が出てこない。まさか、ツッコミ一発でここまで動揺するとは。その卓は、僕のせいで変な空気のまま終わった。

閉店後、先輩に言われた。

「太ももに手が来たくらいで固まるな。勘違いすんな、あれは笑いのツッコミだ」

あの夜の自分の顔を思い出すと、今でも布団をかぶりたくなる(泣)

それ以来、太ももに手が来ても、まずは一回笑って受け止めることにした。意味を決めるのは、そのあとでいい。

映画館で置かれた手は、半分わざとだった

店を辞めてから、気になってた人と映画を観に行った。怖い映画で、驚くシーンのたびに、彼女の手が僕の太ももをつかんだ。

驚きがおさまっても、手はそのまま。エンドロールまで、のりっぱなしだった。

帰り道、思いきって聞いてみた。

「さっきの手、びっくりしたから?」

彼女は少し考えてから、笑った。

「半分は、わざと」

はぁ…その一言で、残り半分が何なのか、聞かなくてもわかった。あのとき、勝手に決めつけずに聞いてよかったと、今でも思う。

太ももに手を置かれたときの、いちばんいい反応

最後に、太ももに手を置かれた人へ。

応えたいなら、手より先に言葉で確かめる

相手の手が嬉しかったなら、その気持ちは伝えていい。ただし、触り返すより先に、言葉で。

今日、楽しいね。また二人で会いたいな。このくらいの軽い言葉を返して、相手の反応を見る。好意があるなら、言葉でちゃんと返ってくる。

浮かれて、相手の太ももに手を伸ばし返すのは、たいてい早すぎる。触れられた場所に、同じように触れ返していいとは限らないから。

その先に進みたいなら、なおさら言葉で聞く。酔ってるなら、その日は進まない。太ももの手は、その先へのチケットじゃない!

困ったときは、自然に座り直せばいい

反対に、そこまで親しくない相手に手を置かれて、困ってる人もいると思う。

そんなときは、グラスを取るふりをして座り直す。トイレに立つ。それだけで、手は自然に離れる。相手に恥をかかせずに、距離を戻せる。

何度も続くなら、ちょっと距離近いかも、と笑いながら言っていい。嫌なものは、嫌でいい。なんか悪い気がして我慢するほうが、あとで関係がこじれるからね。

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