金銭感覚がおかしい女の特徴と心理

シャンパンのコルクがポンッと抜けた夜の、次の日。昼過ぎに、その子からLINEが届いた。

「もやし19円だった!勝った!」

(何に勝ったんだよ…)

前の晩、俺のバースデーに十数万を置いていった子なんだよね。ベッドでスマホを握ったまま、しばらく笑いが止まらなかったっけ。あの時の俺は、本気でこう思ってた。この子、金銭感覚おかしいなって。

今なら、真逆の答えを出す。あの子の財布には、ブレーキがついてた。それも、よく効くやつが。怖かったのは、メニューの値段を一度も聞かなかった、物静かで上品な別の子のほう。

目次

金銭感覚がおかしい女かどうか、金額で決めると見誤る

十万円を使う子より、三千円を借りる子が危ない

十万円のシャンパンを入れる子と、友達に三千円を借りてカフェ代にする子。危ないのはどっちか。答えは、三千円の子だった。

数字だけ並べると、十万円の子のほうが派手に見えるじゃん。でも、その十万が半年かけて貯めたお金なら、話はまるで違ってくる。自分の稼ぎの範囲で、使う場所を自分で選んでる。財布のハンドルは、本人の手の中。

三千円の子は、すでに自分のお金が尽きてる状態。尽きてるのに、ラテを諦めるって発想がそもそも頭にない。いくら使ったかより、そのお金がどこから湧いてきたのか。ここを飛ばして判断すると、ほぼ外れるよ。

見るのは、財布にブレーキがついているか

じゃあ、何を見ればいいのか。俺はいつも、ブレーキの効き具合を見てた。

一個目は、お金が尽きた日に止まれるかどうか。残高がゼロの日、家でおとなしくカップ麺をすすれる子は強いよ。

二個目は、持ってないお金に手をつけてないか。リボ払いにカードローン、友達や彼氏からの借金。ホストクラブなら、売掛っていうツケの仕組みがまさにそれだね。未来の自分から前借りを始めた時点で、ブレーキは半分壊れてる。

あと、これが決定打なんだけど、お金のことで嘘が出るか。値札を切って隠す、明細を見せない、金額を少なめに言う。本人も心のどこかで、マズいって気づいてる証拠なんだよなぁ。派手か地味かは、そのずっと後の話。

締めすぎる彼女も、別の方向にズレている

それと、これはあまり語られないんだけど。金銭感覚がおかしい女って、使いすぎる子だけの話じゃないんだ。締めすぎる子も、同じくらいズレてる。

昔ヘルプで座った席に、割り勘を一円単位で計算する子がいた。友達の誕生日ケーキ代を、食べた一切れの大きさで割ろうとしてたのは衝撃だったな。本人は大真面目。お金を守るのに必死で、人と過ごす時間のほうを削ってる。熱が出ても病院代を惜しんで、結局こじらせて仕事を休んだらしい。

使いすぎも締めすぎも、運転席に本人が座ってない点では同じ。その危うさが、隣にいる人の体力を静かに奪っていく。

元ホストが見てきた、金銭感覚がおかしい女の特徴4タイプ

俺は買った物の中身より、お金で何を手に入れようとしてるかで分けて見てた。ここが分かると、向き合い方まで変わってくるから。

拍手を買いに来るタイプ

シャンパンって、酒じゃないんだよ。あれは拍手の値段。コールが始まると、店じゅうの視線がひとつの卓に集まる。その数分のために、何十万も払える子がいた。

このタイプは、誰かに見られてる場所で財布の口がゆるむ。インスタに載せるブランドの紙袋とか、映えるホテルのアフタヌーンティーとか。物そのものより、それを持ってる自分を見てもらうことに値段をつけてるわけ。

見分けたいなら、ひとりのときの買い物を見てみるといい。家のコップは百均だったりするから、意外と。観客がいなくなった途端に財布が閉じるなら、まだ引き返せる場所にいるよ。

寂しさの穴を、買い物で埋めるタイプ

夜中の二時、通販の購入ボタンを押す。翌週には玄関に段ボールが積み上がって、半分は開けてもいない。このタイプの子が欲しいのは、物じゃない。ボタンを押した瞬間の、胸がすく感じを買ってるんだ。

ケンカのあと、上司に詰められた帰り道、眠れない夜。引き金はいつも似てる。明細の日付が、ケンカの翌日ときれいに重なってたりするからね。

ある常連の子が、笑いながらこう言ってた。

「お金なくなるとね、逆に落ち着くの。もう迷わなくていいから」

こっちは笑えなかったよ。財布を空にしないと眠れない夜って、想像しただけで息が詰まる。金銭感覚の問題に見えて、根っこにあるのは心の疲れのほう。

人の財布を、自分の財布だと思っているタイプ

デートで、一度もバッグに手を伸ばさない。誕生日には、ブランド名と型番まで指定してくる。ここまでなら、カップルによってはアリでしょ。男が払う形に二人とも納得してるなら、外野がとやかく言う話じゃない。

ズレてくるのは、それが当然になって、ありがとうが消えたとき。相手の手取りを知ってるのに、その半分もする物を平気でねだる。彼氏の貯金を、いつの間にか自分の将来のお金として数え始める。

当然って顔で、こう言い放った客もいた。

「男って、払わせてあげると喜ぶ生き物でしょ?」

まぁ、間違ってはないんだけどさ。男が喜べるのは、払った重さを向こうが感じてくれてる間だけなんだよ。

残高を見るのが怖いタイプ

カードの請求書を、封も切らずに引き出しへ放り込む。アプリの残高通知はオフ。「なんとかなるって」が口ぐせ。

このタイプが、いちばん静かでいちばん深い。見なければ、存在しないことにできる。そう信じてるから、リボの残りがいくらなのかも知らない。毎月の最低額だけ払って、元本がほとんど減ってないことに気づいてないってこと。

売掛を抱えたまま通ってた子も、大半がこのタイプだった。派手さは、まったくない。周りの誰ひとり、この子の金銭感覚を疑ってない。気づいたときにはもう、放置したパン生地みたいに膨らんでるんだ。

金銭感覚はどこで狂う?育ちと環境と、俺たちホストの罪

お嬢様育ちも貧乏育ちも、別々の方向にズレる

金銭感覚がおかしい女の育ち、って言葉もよく見かける。実家が太いか細いかで、ズレる方向が違うだけ。

裕福な家で育った子は、値札を見る習慣がそもそもない。欲しいと言えば、届く家だったから。悪気ゼロで、彼氏の月給が一晩で溶けるレストランを予約したりする。

反対に、ずっとお金がなかった家の子。自分で稼ぎはじめたら、冬眠明けのクマみたいに目につく物へ手を伸ばす子がいる。子どもの頃に買ってもらえなかった物を、今の自分に買い与えてるわけさ。

見落とされがちなのが、お金の話がタブーだった家。親が稼ぎも貯金も口にしないから、家計の感覚を覚えるチャンスがなかった。育ちは言い訳にならない。ただ、ズレの出どころがわかると、責める言葉がひとつ減る。

一晩で稼げる場所にいると、昼の時給が軽くなる

ここからは、俺の恥ずかしい話。

売れてた時期、ひと月で信じられない額が口座に入ってきたことがある。するとね、一万円札の重さが、千円札くらいまで縮むんだよ。店から家まで歩いて十分の距離を、毎晩タクシーで帰ってた。コンビニで値段を見なくなった。財布だけ八万円のブランド物で、中身は千円札が二枚(泣)

いや、ダサすぎ!思い出すたび、耳まで熱くなる。

辞めたあと、昼の仕事をしてる友達とファミレスに行ったんだ。会計で、彼が十円の端数まで割ろうとした。

(細かいな…)

正直、イラついた。その帰り道、駅のホームでゾワッとしたのを覚えてる。まさか、ズレてたのが俺のほうだったなんて。夜の仕事をしてた女の子が昼の暮らしに戻れなくて苦しむのも、まったく同じ理屈だよ。

財布を開かせていたのは、俺たちだった

新人の頃、俺を指名してくれてたMさんという子がいた。何年前だったか、もう正確には思い出せない。Mさんは、値段をたずねるという発想ごと持ってない人だった。俺が勧めたボトルを、そのまま頼む。それを信頼の証だと、当時の俺は都合よく受け取ってた。

俺の売上が伸びた時期と、Mさんが通う回数が増えた時期は重なってる。締め日が近づくと、会いたいってLINEを送った。ボトルが入るたびに、テンションが爆上がりしてたな。「無理しないでね」と言いながら、頭の中では順位表をめくってた。

しばらくして、Mさんは突然いなくなる。共通の知り合いから、あちこちに借金があったと聞いた瞬間。胸の奥に、ズシンと鉛の塊が落ちてきた。

金銭感覚って、ひとりでに壊れるものじゃない。横で誰かがハンマーを握ってることのほうが、ずっと多かった。恋愛感情を燃料にして、お金を使わせる。それが仕事として回ってた時代が、確かにあったんです。今は法律が変わって、そういう売り方には規制がかかった。それでも、心の隙間につけこむ人間は、夜の街の外にもいる。

卓の隣でこぼれた、彼氏には言えないお金の話

卓で隣に座ってると、酔いも手伝って、彼氏にも親にも言えない話が出てくる。その中から、お金にまつわる言葉をいくつか置いておく。

普段は半額シール、ここでは王様

「普段はね、半額シールが貼られるまでスーパーを何周もしてるよ」

昼は会社員をしてる子が、グラスを揺らしながら笑った。

「でも、ここでは王様でいたいの。月に一回だけね」

彼女は手取りから、店で使っていい上限を手帳に書いてた。その額を超えそうになると、自分からチェックを頼む。こっちが引き止めても、一度もブレなかった。外から見たら、金銭感覚おかしい女の典型に映るのかもね。でも俺の目には、誰よりもお金と仲良くやれてる子に見えてたんだ。

レシートを全部チェックされていた子の反動

「元彼がね、レシート全部見る人だったの」

コンビニのお菓子ひとつにも、何に使ったのか説明させられてたらしい。別れてから、買い物が止まらなくなったって。なんか、わかる気がした。自由になった反動で、ブレーキごと外れちゃった感じだろうな。

これは男の側こそ、覚えておいたほうがいい。相手の出費を締めつけるほど、見えない場所での浪費が増える。浪費する彼女の後ろに、管理しすぎた元カレの影が透けて見える。そんなケース、珍しくないんだから。

使った金額でしか、自分の価値がわからない

いちばん忘れられない言葉が、これ。

「わたし、使った金額でしか自分の価値がわかんないんだよね」

声の小さな、二十代前半の子だった。自分が入れたボトルで、担当の順位が上がる。それだけが自信の支えだったって、あとで人づてに聞いた。

その夜、俺は返す言葉が見つからなかった。ちょっと泣きそうになって、トイレに逃げ込んだ。お金で自分の値段を測りはじめると、使わない自分が空っぽに思えてくる。だから止まれない。金銭感覚の狂いをさかのぼると、自己肯定感の話にたどり着くことが、けっこうある。

正しい金銭感覚って、誰が決めるの

ある子に、眉を寄せて聞かれたことがある。

「金銭感覚おかしいってよく言われるけどさ、正しい金銭感覚って誰が決めたの?」

即答できなかった。手取り二十万と五十万じゃ、正解の場所がずれる。独身か子持ちか、借金の有無でも線は引き直しになる。絶対的な正しさなんて、どこにもないんじゃないかな。あるのは、二人の感覚が噛み合うかどうか。ただそれだけ。

金銭感覚が合わない彼女と、付き合い続けるか別れるか

二人の財布には、時差がある

金銭感覚のズレは、時差に似てる。東京とロンドンに住む二人がいて、どっちの時計も壊れてない。ただ、相手が朝を迎えてるとき、こっちは真夜中。お前の時計はおかしいって責め合っても、時差は一秒も縮まらないでしょ。

やるべきは、二人とも起きてる時間帯を探すこと。お金で言うなら、ここまでは各自の自由、ここから先は相談って線を一緒に引く作業。

彼女の使い方を、自分の物差しで裁きたくなったときは。一回だけ、自分の時計のほうも疑ってみてほしい。十円の端数に腹を立てた俺みたいに、ズレてるのはこっちかもしれないからさ。

別れを考えていいサイン

ズレなら、すり合わせができる。厄介なのは、すり合わせのテーブルにすらつかない相手。

お金の話になると、嘘が何度も顔を出す。借金を隠してて、バレたあとも全額を言わない。あなたのカードや口座から、知らないうちにお金が動いてる。返すと言った約束が、二回、三回と流れていく。お金の話を出した途端、逆ギレか号泣で毎回うやむやになる。

このあたりが重なってきたら、もう金銭感覚の話じゃない。信頼の話だよ。財布をひとつにする結婚を考えてるなら、なおさらね。一緒に沈む前に、自分の船を守る選択をしていい。

結婚前に一度、財布を並べる夜をつくる

結婚前の後輩カップルに、俺がよく勧めてるのがこれ。お互いの手取り、貯金、借金、毎月の固定費を、一晩だけテーブルに並べてみる。責める場じゃない。二人で地図を広げる時間に近い。

コツは、言い出した側が先に出すこと。男が先に通帳を開くと、空気が一気にやわらぐ。次に、家賃や光熱費といった共通の出費をどう分けるか決める。残りは、お互い口出ししない自由なお金。彼女がブランドに使おうが、俺がゲームに課金しようが、そこは聖域ってことで。この聖域がないと、千円のランチにまで目を光らせる関係ができあがる。

並べようとしても、どうしても数字を出してくれない場合。それ自体が、もう答えになってるようなもんだね。

おかしいよ、の一言で話し合いは終わる

ケンカに発展するカップルは、切り出しの一言で勝負がついてる。

「お前、金銭感覚おかしいよ」

これ、相談じゃなくて判決なんだよな。言われた側には、言い返すか黙るかの二択しか残らない。

ホスト時代、お客さんがどんなに高い物を買った話をしても、俺は値段を責めなかった。かわりに聞いてたのは、それを買ったときの気分。売上のための技術だったことは、否定しない。この聞き方、実はカップルの話し合いにそのまま流用できる。

「それ買ったとき、どんな気持ちだった?」

最近つらいことがなかったかも、ついでに聞いてみる。金額の話は、そのあとで十分。彼女がお金で買おうとしてた物が見えたら、かける言葉は勝手に変わる。

金銭感覚がおかしいと言われて、傷ついている女性へ

その一言は、あなたの値札じゃない

好きな人に金銭感覚おかしいって言われるの、思ったより深く刺さるよね。責められた悔しさと、図星を突かれた気がする怖さが、いっぺんに来る。

でもさ、不安で検索してる時点で、ブレーキはまだ生きてる。本当に壊れてる人は、自分を疑うことすらしないから。言われた一言を、自分という人間への評価として飲み込まなくていい。指摘されたのは、お金の使い方のクセ。クセなら、直せるし、選び直せる。

ブレーキを取り戻すための、地味すぎる習慣

派手な節約術は、いらない。夜の金銭感覚から戻るとき、俺に効いたのは拍子抜けするくらい地味なことばかりだった。

朝いちばんに、口座の残高を声に出して読む。欲しい物はカートに入れたまま、ひと晩寝かせる。翌朝もまだ欲しかったら、そのとき買えばいいじゃん。リボ払いの設定になってるカードがあるなら、まずそこを解除。

もうひとつ。買い物をした日は、そのときの気分を一行だけメモしておく。一か月後に読み返すと、自分が財布を開くタイミングが見えてくる。笑っちゃうくらい正確に。俺の場合は、寝不足の日だった(笑)

止まらないなら、ひとりで抱え込まなくていい

借金があるのに、買い物がやめられない。嘘をついてまで、買ってしまう。そこまで来てるなら、意志の弱さというより、依存に近い状態かもしれない。

この状態は、心療内科や精神科で相談できる。返せない借金がふくらんでるなら、弁護士や司法書士の無料相談も使える。恥ずかしがることじゃないよ。誰にも言えずに、連絡が取れなくなった子を何人か知ってる。早めに手を挙げた子のほうが、ちゃんと戻ってこれてたから。

財布の中身より、財布を開く手を見てほしい

辞めた今、スーパーで卵の値段を見比べながら

ホストを辞めて、何年かたった。今の俺は、卵のパックを両手に持って、一個あたりの値段で本気で悩む男になってる。レジの合計が予算内に収まると、心の中で小さくガッツポーズ。あの頃の自分が見たら、鼻で笑うだろうね。

でも、今のほうが呼吸が楽なんだ。お金に振り回されてた時期を抜けて、ようやく財布の持ち主に戻れた気がする。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次