愛情って、わかりやすい形では来ない
好きだよ、って言葉で来るとは限らない。
ハグとか、プレゼントとか、デートに誘うとか。そういうわかりやすい形でも来るけど、女性の愛情表現の本質って、もっと地味なところにある。
地味すぎて、男には見えてない。
見えてないから「この子、俺のこと好きなのかな」って不安になる。でも実は、ずっとそこにあった。ただ、見るための目を持ってなかっただけで。
ホスト時代、女性の感情を毎日間近で見てきた。好意を持たれてる状態と、そうじゃない状態の違いを、空気で感じ取れるようになってきた。
女性の愛情表現、男が見落としてるもの
愛情表現1 「食べてみて」と渡してくる
自分が食べてるものを、分けてくれる。
「これ美味しいから食べてみて」って。
これ、ただの親切に見える。でも女性が本当に好きな相手にしか、実はやらない行動だったりする。
自分の食べ物を分ける、という行為って、自分の領域に入れてる、という感覚に近い。しかも「美味しいから」って理由をつけてる。この人にも同じ体験をしてほしい、という感情から来てる。
ホストクラブで、お客さんが手土産を持ってきてくれることがあった。「これ美味しかったから」って言いながら。その子の感情を、一番よく表してた行動だったと思う。
愛情表現2 「それで?」と続きを聞いてくる
話してるとき、「それで?」「その後どうなったの?」って前のめりになってくる。
聞きたいから聞いてる。興味があるから続きを求めてる。
これ、義務で聞いてる女性との差が、表情と目線に出る。本当に聞きたいとき、目が少し違う。口が少し開く。体が少し前に傾く。
その身体的な反応が、愛情の現れ。
愛情表現3 連絡のない日も、気にしてる
LINEを送ってこない日がある。でも次に会ったとき「そういえば昨日〇〇があって」って話してくる。
昨日のことを話してくれてる、ということは、昨日のことを思ってたということ。連絡はしなかったけど、頭の中にあった。
連絡の頻度だけで愛情を測ると、見えなくなるものがある。
愛情表現4 体調を聞いてくる
「風邪治った?」「昨日疲れてそうだったけど大丈夫?」「ちゃんと寝れてる?」。
これ、覚えてた、ということ。
前に体調の話が出てた。それを覚えてて、次に聞いてくる。
大事にしてる人の状態を、ちゃんと気にしてた。その気にしてた事実が、このひとことになって出てくる。
愛情表現5 細かいことを覚えてる
好きな食べ物、苦手なもの、昔の話に出てきた場所、一回だけ言ったこと。
覚えてた、ということは、聞いてたとき本当に聞いてたということ。
しかも話の中でさりっと出してくる。「これって〇〇が好きって言ってたやつ?」みたいに。
覚えてたよ、ってアピールするんじゃない。ただ自然に出てくる。その自然さが、本物の関心から来てることを証明してる。
愛情表現6 「これ見てなんか思い出した」
日常の中で、ふと思い出す。
面白いものを見て、おいしいものを食べて、景色を見て。「なんかこれ見てあなたのこと思い出した」って送ってくる。
脈絡がないところで思い出した、ということ。
意識しようとしてないのに、頭に浮かんできた。それが愛情の自然な形。
ホストクラブで、お客さんが「昨日〇〇見てなんか思い出した」ってお土産を持ってきてくれることがあった。あれが全部だと思う。意識してないところに、その人がいた。
愛情表現7 機嫌が悪いとき、一人で抱えてくれてる
本気で好きな相手に、機嫌の悪さをぶつけたくない。心配かけたくない。面倒な自分を見せたくない。
だから一人で抱えてる。
でもその一人で抱えてる姿が、何気ない態度に少し出てしまう。少し元気なさそう、少し静か、少し距離がある。
そこを「なんかあった?」って気づいてもらえたとき、女性は「見てくれてた」になる。
一人で抱えてることへの、静かな愛情。
男が誤解しやすい愛情表現
「なんでもない」が愛情のことがある
前の記事でも書いたけど、なんでもないって言うとき、本当になんでもないことは少ない。
でも言わないこと、一人で抱えることが、この人に心配かけたくない、という愛情から来てることがある。
大事にしてるから、言えない。
そういう愛情の形が、男には見えにくい。見えないから「あいつ何考えてるかわからない」ってなる。
世話を焼いてくる
「ちゃんとご飯食べてる?」「寒くない?」「傘持ってる?」。
これ、うるさいと感じる男がいる。
でもこれは全部、気にかけてる、の別の形。心配してる、が行動になって出てきてる。
世話を焼かれることを、愛情として受け取れてない男が多い。
厳しいことを言ってくる
「それ、おかしいと思う」「それは違うんじゃない?」「なんでそうするの」。
これ、嫌われてるのかと思う男がいる。
でもどうでもいい相手には、言わない。言うのは、ちゃんと向き合いたいから。言えるくらい、信頼してるから。
厳しいことを言える関係は、愛情がある関係。
拗ねてくる
拗ねてる、という状態。
これ、その人への期待があるから起きる。期待してないと、拗ねない。
拗ねてる女性は、この人にこうしてほしかった、という気持ちを持ってる。めんどくさい、と思うか、期待してくれてた、と受け取るかで、その後が変わる。
ホストクラブで見てきた、愛情表現が出た瞬間
「来る理由を作ってた」
長く通ってくれてるお客さんって、来るための理由を自分で作ってた。
「これ飲んでみてほしくて」「これ面白かったから話したくて」「ちょっと聞いてほしいことがあって」。
理由を作って来てくれてる。
でも本当の理由は、来たかったから。ただそれだけ。理由は口実で。
その口実を毎回考えてくれてた、ということが、全部を物語ってた。
「覚えてなくていいことを覚えてた」
あるお客さんが、3ヶ月前に俺が話した話の続きを聞いてきた。
「あのときの話、その後どうなったの?」って。
3ヶ月前の、大した話じゃなかったやつ。でも覚えてた。
そのとき、ああこの人は俺の話を本当に聞いてたんだ、って思った。ホストとしての立場だから複雑だったけど、純粋にそれが嬉しかった。
覚えてた、がこんなに嬉しいのか、って初めて体感した。
「帰り際に少しだけ遅くなる」
帰ります、って言ってから、なかなか帰らない。
コートを着るのが遅い。財布を出すのに時間がかかる。最後にもう一言話しかけてくる。
もう少しここにいたい、が行動に出てる。言葉にしない愛情。
帰り際のこの時間って、その日の会話全部より、感情が詰まってることがある。
男が愛情表現を見逃す理由
わかりやすいものだけを愛情と思ってる
「好き」って言ってくれない、スキンシップが少ない、LINEが頻繁じゃない。
だから愛情がないと思う。
でも愛情って、そういうわかりやすい形だけで来るわけじゃない。むしろわかりにくい形で来ることの方が、本物だったりする。
言葉にしやすい感情は、軽い。言葉にしにくい感情ほど、重い。
重い愛情は、行動の端々に滲む。でも見ようとしないと見えない。
自分に向いてる愛情に気づかない
人って、自分に向いてる好意を過小評価しがちで。
「これは友達としての気遣いじゃないか」「たまたまじゃないか」「俺だけじゃなく誰にでもこうじゃないか」。
疑うことで、傷つかないようにしてる。
でもその疑いが、愛情を受け取れない状態を作ってる。
受け取れない男のそばで、女性はじわじわ「伝わってないんだ」ってなって、やがて出すのをやめる。
愛情表現を受け取れる男になる
気づいたら、言葉にして返す
覚えてくれてたことに気づいたら「覚えてたんだ」って言う。
世話を焼いてくれたら「気にしてくれてありがとう」って言う。
細かいことを覚えてくれてたら「なんで知ってんの(笑)」って言う。
受け取った、という反応を返すことで、女性は「伝わった」ってなる。伝わった感覚がある愛情は、また出したくなる。
小さいことを見落とさない
愛情って、大きい出来事の中じゃなく、小さい日常に埋まってる。
「それで?」って続きを聞いてくる目線。「食べてみて」って差し出す手。帰り際のもう一言。
そういう小さいものを見落とさないための解像度を上げること。
解像度は、意識することで上がる。意識するためには、見ようとすること。
見ようとする男のそばで、女性の愛情は育つ。
正直な話
ホストを辞めた後、付き合ってた子が、毎日ご飯のことを聞いてきてた。「今日ちゃんと食べた?」って。最初はうるさいと思ってた。
でもある日、その子が言ってた。「あなたのことが心配だから聞いてるんだよ。うるさかった?」って。心配、か。
うるさい、って受け取ってた言葉が、心配から来てたと知った瞬間に、全部が違って見えた。
毎日のご飯の質問が、毎日の愛情表現だったとわかった。
ホストとして女性の感情を何年も見てきたのに、一番近くにいた人間の愛情を受け取れてなかった。

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