マッチングアプリって、履歴書じゃない
プロフィールを「情報の羅列」だと思ってる男、多い。
身長、年収、職業、趣味。全部正確に書いた。写真も清潔感あるやつを選んだ。なのにマッチングしない、メッセージが続かない、会えない。
なぜかというと、女性はスペックを審査してるわけじゃないから。
正確には、スペックは最低条件として見てる。でもそこをクリアした上で、何を見てるかというと「この人と会ったらどういう時間になるか」という想像ができるかどうか。
履歴書じゃなく、予告編。
マッチングアプリのプロフィールって、映画の予告編みたいなもので。予告編で続きが気になると映画館に行く。気にならないと行かない。
スペックを並べた予告編、誰も見たくない。
30代という年齢、実は有利な部分がある
20代と30代、マッチングアプリ上でどっちが有利かというと、使い方次第で30代の方が全然強い。
20代の男って、何者かわからない。可能性はある、でも実績がない。一方30代は、ちゃんと生きてきた時間がある。失敗した経験、乗り越えてきたこと、自分なりの考え方。そういう厚みが、プロフィールに出せる。
ホスト時代、若い新人より30代のベテランの方が安定して売れてたのも、この厚みの差だと思う。20代の勢いより、30代の落ち着きと余裕を好む女性は多い。
問題は、その厚みをプロフィールに出せてないこと。
写真で9割決まる、という現実
一枚目の写真が全部
女性がプロフィールを開くとき、まず一枚目の写真を見る。数秒で判断して、次に行くか読むかを決める。
だから一枚目だけで全部決まる、くらいの感覚で選ぶべきで。
よくある失敗。
全身写真で顔が小さい。盛れてるけど加工感が出てる。集合写真でどれかわからない。風景だけで人物が写ってない。サングラスで目が隠れてる。
顔がちゃんと見える、自然な表情、清潔感がある。この三つが揃ってれば、それで十分。
ホスト時代、写真一枚で印象がどれだけ変わるか、嫌というほど見てきた。同じ人間でも、光の当たり方と表情と背景で、全然違う人に見える。
スマホで撮るなら、自然光が当たってる場所で、少し斜め前から。正面顔より、わずかに角度がある方が立体感が出る。
複数枚の使い方
二枚目以降は、一枚目の印象を補強したり、別の面を見せるために使う。
一枚目でクールな印象を作ったなら、二枚目に笑ってる写真を入れる。それだけでギャップが生まれる。
三枚目に趣味の場面を入れると「この人、こういうことしてるんだ」という具体的なイメージが生まれる。
ただし、全部同じテンションの写真を並べない。同じ表情、同じ角度、同じ場所。これ、女性からすると「プロフィール用に撮った感」が出て、引く。
日常の中で撮られた自然な写真が、一番強い。
プロフィール文、何を書くか
書いてはいけないもの
「よろしくお願いします」から始まるプロフィール、論外。
「真剣に出会いを探しています」「誠実な出会いを求めています」。
誠実じゃない人間が書きそうな言葉、第一位と第二位がこれ。誠実さって、言葉で証明できない。行動と文章の中身で伝わるもの。
「趣味は映画と読書と旅行です」。
女性の7割のプロフィールにも同じことが書いてある。差別化ゼロ。
「身長〇〇cm、体重〇〇kg、年収〇〇万円台」のスペック羅列。
データシートじゃないから。
書くべきもの、具体的に
女性がプロフィールを読んで「会ってみたい」と思う文章って、その人と一緒にいる場面が想像できる文章。
たとえば。
「休日は朝早く起きて近所の喫茶店でコーヒーを飲んでから、特に目的もなく散歩するのが好きです。行き先を決めない散歩、一緒にどうですか」
これ、何が入ってるか。具体的な行動がある。生活感がある。最後に一緒にどうですか、が入ってる。
一緒に何をするかのイメージが、一文で作れてる。
30代男性特有の「強み」をプロフィールに出す方法
失敗談を一個入れる
30代なら、何かしら失敗してきてる。仕事でも、人間関係でも、恋愛でも。
その失敗談を、さらっと入れる。
「20代は仕事に熱中しすぎて、大事なことを後回しにしてた時期がありました。今はちゃんとバランスを取れるようになったと思ってます、たぶん(笑)」
たぶん(笑)で終わるのが大事。完璧に解決しました、じゃなくて、まだちょっと自信ない感じ。その不完全さが、人間っぽい。人間っぽいプロフィールは、読んでいて安心する。
具体的な「こだわり」を一個だけ書く
何でも好き、どこでも行けます、は弱い。
一個だけ、異常にこだわってることを書く。
「コーヒーだけ異常にこだわってて、豆から挽かないと飲んだ気がしない。カフェに入ると必ずブラックで頼んで、豆の産地を聞いてしまう。引かないでください(笑)」
引かないでください(笑)が入ることで、自分でもちょっと変だとわかってる、という自己認識が出る。
そのこだわりに共鳴する女性だけが反応する。全員にウケる必要はない。刺さる人にだけ刺さればいい。
求めてるものをちゃんと書く
「一緒にいて楽な人と、特別な予定がなくても楽しい時間が作れる関係になれたら」
抽象的に見えて、具体的。特別な予定がなくても、という部分に「普段の時間を一緒に過ごしたい」が入ってる。
結婚相手を探してます、は重い。でも全く書かないと方向性がわからない。
ぼんやりと、でも方向性は伝わる書き方が、一番使いやすい。
マッチング後のメッセージ、最初の一文で決まる
「はじめまして、よろしくお願いします」は開いた瞬間に閉じられる
マッチングした後の最初のメッセージ、ほぼ全員がこれ。
女性は一日に何十件もこれを受け取ってる。全部同じ。全部返したくない。
差別化するのは簡単で、相手のプロフィールの具体的な一点に触れるだけでいい。
「プロフィールに〇〇って書いてたの、気になって。それってどういうきっかけで始めたんですか」
それだけ。長文じゃなくていい。ちゃんと読んだよ、が伝わることが全部。
テンプレ感を消す
コピーして使えるメッセージ、女性にはわかる。
なぜかというと、同じ文章を複数の人から受け取ってるから。「また来た」ってなる。
一行でも、この人だけに向けた言葉が入ってると、全然違う。
「プロフィールの写真、背景に映ってる本が気になりました」
本の話なんて一言も書いてなくても、写真の背景を見てた、ということが伝わる。それだけで「ちゃんと見てくれた人だ」になる。
会う約束、いつ出すか
早すぎても遅すぎてもダメ
マッチング直後に「今週会いませんか」は早い。まだ人間として認識されてない段階で、会う約束を入れようとしてる。
でも10日以上メッセージだけ続けるのも違う。メッセージが長くなるほど、会う前にイメージが固まりすぎて、実際に会ったときのギャップが出やすくなる。
目安は5〜7往復くらい。
ある程度会話が温まったところで、自然に出す。
誘い方の文句
「よかったら会いませんか」は弱い。断りやすい形になってる。
「今度、コーヒー飲みながら話しましょうよ。どっち方面が来やすいですか」
断るより、答えた方が楽な形にする。どっち方面、という質問に答えたら、半分約束が成立してる構造。
しかも「コーヒー飲みながら」という場面が具体的に入ってると、ハードルが低くなる。食事より、コーヒーの方が軽い。
ホストクラブで女性が話してた、マッチングアプリへの本音
「写真と全然違う人が多い」
複数の女性から聞いた、マッチングアプリへの不満第一位がこれ。
写真で判断して会いに行ったら、全然違う人だった。角度が良かっただけ、加工してた、昔の写真だった。
だから最近の女性って、プロフィール写真に対してかなり疑いを持ってる。
自然体の写真が強い理由がここにある。盛れてる写真より、ありのままの写真の方が、会ったときのギャップがない。会ったときのギャップがない方が、信頼が生まれる。
「メッセージで疲れた」
「最初から質問攻めで、面接みたいだった」「LINEに移行しようとするのが早かった」「長文すぎて読む気がなくなった」。
全部、相手のペースを無視してる。
マッチングアプリのメッセージって、温める時間。温め方を急ぎすぎると、冷める。
質問は一個ずつ。長文を送らない。LINE移行は相手から求めてくるまで待つ。
これだけで、疲れさせない男になれる。
「プロフィールに書いてなかったことを話してくれた人が印象に残った」
あるお客さんが話してくれた。
「プロフィールに書いてないことを、会って話す中で少しずつ知れるのが楽しくて。プロフィールに全部書いてある人って、もう知ってる気がして、会う前から飽きるんだよね」って。
プロフィールで全部出さない。会ったときに出てくる情報を、残しておく。
プロフィールは入口であって、全部じゃない。会って初めて知れることの余白を作っておく方が、会いたいが生まれる。
元ホストの正直な話
アプリを使ったのは、ホストを辞めた後。
ホスト時代に身につけたことが全部使えると思ってた。
…最初、全然マッチングしなかった(笑)。
なぜかというと、プロフィールを作り込みすぎたから。気の利いた文章、うまい写真、完璧な構成。全部整いすぎてて、人間っぽくなかった。
女性からしたらなんかうまいことやろうとしてる感じがするだったんだと思う。
方針を変えた。
写真は、友達に頼んで普段の感じで撮ってもらった。文章は、ちょっと不格好なくらいに直した。「たぶん」とか「笑」とかを入れた。
したらマッチングが増えた。
完璧さより、人間っぽさ。これはアプリでも同じだった。
ホストとして女性の感情を動かしてきた経験が、意外な形で活きたというか…完璧を目指すことの無意味さを、アプリで改めて学んだ(笑)。

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