質問してるのに、なぜか嫌われる
興味があるから聞いてる。知りたいから聞いてる。でもなぜか女性の反応が悪くなる。
この現象、ホスト時代に何度も目撃した。
新人ホストが、お客さんに一生懸命話しかけてる。でも顔が段々曇っていく。「なんか疲れてきた」って空気になって、会話が終わっていく。
何が起きてたかというと、質問が多すぎた。しかも質問の質が悪かった。
聞くこと自体は悪くない。でも聞き方が、尋問になってた。
質問攻めが嫌われる本当の理由
会話じゃなく、取調べになってる
質問が連続すると、受け取る側は答え続けないといけない状態になる。
答えるってエネルギーを使う。考えて、言葉を選んで、返す。それが途切れなく続くと、消耗する。
楽しいはずの会話が、仕事みたいになってくる。
ホストクラブで先輩が言ってた言葉。「お客さんに質問するな、お客さんが話したくなる空気を作れ」って。
最初意味わからなかった。でも経験を重ねてわかった。質問で引き出すんじゃなく、話したくなる環境を作る方が、女性は自然に話してくれる。
「興味を持たれてる」じゃなく「情報を集められてる」に感じる
質問が多すぎると、女性の中で何かが変わる。
最初は「この人、私に興味持ってくれてる」って感じる。でも質問が止まらなくなると「情報を取られてる」感覚に変わる。
インタビューされてる感じ、って言う女性が多い。面接っぽい、とも。
どちらも「会話が楽しい」とは真逆の感覚で。
ホスト時代、あるお客さんが「前来たときのホスト、質問ばかりしてきてしんどかった」って言ってた。内容は全部普通の質問だったらしい。でも量が多かった。
量だけで、嫌になる。
自分の話をしない男への不信感
質問だけしてくる男って、自分のことを話さない。
女性からすると、一方的に情報を渡してる状態になる。私のことはわかってもらえてるのに、あなたのことは何もわからない。
その非対称さが、どこか怖い。または、薄っぺらい関係に感じる。
本当の会話ってキャッチボールで。投げっぱなしも、受け取りっぱなしも、どちらも成立してない。
特に嫌われる質問のパターン
パターン1 連続質問
「好きな食べ物は?」「休日何してる?」「どこ出身?」「仕事何してるの?」。
一個答えたらすぐ次が来る。
これ、完全に取調べの構造。答える側に息継ぎがない。
ホスト1年目、これをやって盛大に空気を壊した。質問すれば会話が続くと思ってた。でも逆だった。質問が増えるほど、相手の顔が疲れていった。
一個聞いたら、返ってきた答えをちゃんと受け取る。そこから会話を広げる。次の質問は、その広がりの中から自然に出てくるもので。
用意した質問リストを順番に消化するものじゃない。
パターン2 答えにくい質問をいきなり出す
「将来どうしたい?」「結婚とか考えてる?」「恋愛で何が大事だと思う?」。
関係が浅い段階で、深い話を求める質問。
女性からすると、まだそこまで話せる関係じゃないのに、という違和感が生まれる。
深い話って、深い関係があって初めて出てくるもの。関係の深さを飛ばして質問だけ深くなると、ちぐはぐな感じになる。
パターン3 前の答えを受け取ってない質問
「趣味は何?」「読書です」「どんな本読むの?」「ミステリーが好きで」「どんな作家が好き?」。
一見会話してるように見えて、ただ深掘りしてるだけ。相手の答えを受け取って、自分の反応を乗せてない。
受け取る、ということは共感するか、自分の話を少し出すか、その答えに驚くか。何かリアクションが入ること。
「ミステリーが好きで」に対して「どんな作家?」だけで返すのは、情報収集であって会話じゃない。
「ミステリーか、意外だな。もっと〇〇系かと思ってた」って一言が入るだけで、全然違う。
パターン4 詮索っぽい質問
「前の彼氏とはなんで別れたの?」「その人のこと今でも好きなの?」「なんでそのとき〇〇したの?」。
理由を掘ろうとする質問。
女性からすると、責められてる感覚になる場合がある。または、過去を根掘り葉掘りされてる気持ち悪さ。
過去の話って、相手が自分から出してきたとき、初めて深く聞いていい。こっちから掘りに行くものじゃない。
ホストクラブで女性が話してた「質問攻めへの本音」
「楽しいと思ってほしかったのに、疲れた」
あるお客さんが話してくれた。
「初めて会った人に、ずっと質問されて。向こうは盛り上げようとしてたんだと思う。でもこっちは答え続けて疲れて、楽しいより疲れたが勝ってた。それって、全部逆効果だったよね」って。
逆効果、って言葉が全てで。
盛り上げようとした行為が、疲弊させてた。意図と結果が真逆になってる。
「何も言わずにただ聞いてた人の方が、また会いたいと思った」
別のお客さんの話。
「質問ばかりする人と、自分の話もしながら聞いてくれる人、両方いたんだけど。また会いたいと思ったのは、後者だった。なんか、対等な感じがして」って。
対等な感じ、がキーワード。
質問だけしてくる男は、一方的に情報を取る側にいる。自分の話もしながら聞いてくれる男は、同じ土俵にいる。
同じ土俵にいる人間と話したい、は自然な感覚。
「答えた後に何も言われないのが、一番しんどかった」
「質問されて答えたら、すぐ次の質問が来た。私が答えた内容、ちゃんと聞いてたのかなって不安になった。受け取ってもらえてる感じがしなかった」って言ってた子がいた。
受け取ってもらえてる感じ、がない会話。
話した言葉がどこかに消えていく感覚。それが続くと、話すのをやめたくなる。
正しい聞き方、具体的に
質問は一個出したら、一回止まる
一個聞いて、答えが返ってきたら、まずその答えを受け取る。
受け取る、というのは相槌だけじゃない。その答えに対して何かを言う。驚く、共感する、自分の話を少し出す。
「ミステリーが好きで」→「へえ、意外。もっとエッセイとか読みそうだと思ってた。何かきっかけがあったの?」
感想を一個出してから、次の質問を乗せてる。こうすると質問じゃなく、会話に見える。
自分の話を3割出す
黙って聞くだけじゃない。でも自分の話ばかりもしない。
3割くらい自分の話を混ぜる。
「俺は全然本読まないんだけど、なんかおすすめある?」「同じくらいの時期に似たような経験があって」「俺もそれ気になってた」。
自分のことを少し出すことで、女性は「この人はどういう人か」がわかってくる。わかってくると、安心して話せる。
答えの中の「気になるワード」を拾う
女性の答えの中に、必ず深掘りできるワードが入ってる。
「最近ちょっとしんどくて」→しんどい、に反応する。「なんか変えたくて」→変えたい、に反応する。
質問リストを消化するんじゃなく、相手の言葉から次を見つける。
これができてる会話って、女性からすると「ちゃんと聞いてくれてる」になる。言った言葉を拾ってもらえてる感覚。
ホスト時代、これが一番難しかった。次に何を言うかを考えながら、同時に相手の言葉を聞く、という並列処理。慣れるまで時間がかかった。
でも慣れると、会話の中に宝探しをしてる感覚になる。どこかにまた掘れるワードが眠ってる、それを見つける楽しさ。
沈黙を怖がらない
質問が止まると沈黙が来る。その沈黙が怖くて次の質問を出してしまう男、多い。
でも沈黙って、女性が言葉を探してる時間だったりする。
そこに質問をぶつけると、その思考が中断される。
黙って待つ。10秒くらい。
その10秒の間に、女性から何かが出てくることがある。質問しなくても、話してくれる。
それが「引き出す」じゃなく「出てくる」の違い。
元ホストの失敗と学び
ホスト1年目、とにかく質問してた。
沈黙が怖かった。何もしゃべれなくなったらどうしよう、って。だから用意してた質問を順番に出してた。
あるお客さんに「なんか、インタビューされてる気分」って言われた。笑いながら言ってくれたけど、笑えなかった。
そのあと先輩に相談したら「お前は話を聞いてるんじゃなくて、次に何を言うかを考えてる。それが顔に出てる」って言われた。
…その通りだった。
相手の話を聞きながら、頭の中では次の質問を考えてた。聞いてるふりで、処理してなかった。
そこから変えた。次の質問を考えるのをやめた。ただ聞く。話が終わってから、初めて反応する。
したら変わった。
会話が途切れることが減った。女性が自分から話してくれることが増えた。質問の数が減ったのに、会話の中身が濃くなった。
質問を減らして、会話が増えた。逆説的だけど、これが現実なんだ。
何を意識するか
質問を減らす、だけ覚えればいい。
一個質問したら止まる。答えを受け取る。反応する。自分の話を少し出す。また相手の話を聞く。
このサイクルを回すだけ。
質問が武器だと思ってる男は多い。でも本当の武器は、聞いた後の反応で。
反応がある男は、話しかいがある男になる。話しかいがある男のそばで、女性はどんどん話してくれる。
どんどん話してくれると、女性自身が「この人と話すの楽しい」ってなる。
楽しいと思わせた男が、また会いたいになる。
質問を減らすことが、また会いたいに繋がるんだよね。

コメント