ツンデレって、計算じゃなく防衛反応
ツンデレ、という言葉。アニメみたいな、かわいらしいやつを想像する男が多い。
でも実際のツンデレって、もっと泥臭い。
好きな人の前でそっけなくなる、怖くてちゃんと話せない、素直に言えないから逆のことを言ってしまう。
可愛いというより、しんどい感情から来てることの方が多い。
ホスト時代、ツンデレのお客さんを何人も担当した。最初は対応に戸惑った。来てくれてるのに冷たい、好意があるのに素直じゃない。なんでこんなに難しいんだ、って思ってた。
でも何年か見てくると、ツンデレの女性って、全員ちゃんとした理由があった。そっけない態度の裏に、必ず何かが隠れてた。
ツンデレが生まれる理由
理由1 傷ついた経験がある
素直に好きと言ったら、引かれた。感情を出したら、重いと言われた。ちゃんと向き合ったら、裏切られた。
そういう経験が積み重なると、素直になることへの恐怖が生まれる。
感情を出すと傷つく、という学習が起きてる。だから出さない。出さないために、逆の態度を取る。
ツンの部分って、防衛の鎧みたいなもの。
理由2 恥ずかしさが先に来る
好きな人の前で、ちゃんとした自分でいたい。
でも好きすぎて、うまく振る舞えない。緊張して、何を話せばいいかわからなくなる。その焦りが、そっけない態度として出てくる。
本当はもっと話したい。でも話せない。だからそっけなくしてしまう。
恥ずかしさが防壁になってる状態。
理由3 好きだと気づかれるのが怖い
感情がバレたとき、どうなるかが怖い。
引かれるかもしれない。利用されるかもしれない。重いと思われるかもしれない。
だから感情を隠す。隠すために、冷たくする。
好きだからこそ、好きがバレないようにしてる。
理由4 自分の気持ちを確かめたい
本当に好きなのかどうか、自分でもわかってない段階で。
距離を置いてみて、気持ちを確かめようとしてる。そっけなくしても追いかけてきてくれたら、本当に好きなんだと思えるかもしれない。
試してる、というより、自分の感情を確認してる状態。
ツンデレの女性が取るパターン別行動
パターン1 素直に受け取らない
褒められると「そんなことない」「別に普通だから」って否定する。
プレゼントをもらっても「気を使わなくていいのに」って言う。
デートに誘われると「暇だから行ってあげる」って言う。
全部、素直に受け取れない。受け取ったら、気持ちが伝わってしまうから。
パターン2 指摘や批判が多い
「なんでそんなことするの」「それっておかしくない?」「もっとちゃんとしてよ」。
好きな男への指摘が多くなる。
なぜかというと、関心があるから目につく。しかも直接「好き」と言えないから、別の形で感情を向けてしまう。
指摘や批判も、感情の向け方の一種。
パターン3 助けてもらったことを認めない
困ってたのに助けてもらった。でも「別に自分でもできたし」「ちょうどよかっただけ」って言う。
ありがとうって言えない。でも内心はものすごく嬉しかった。
その嬉しさを認めると、気持ちがバレる。だから認めない。でも助けてくれた事実は、ずっと覚えてる。
パターン4 他の男の話をしてくる
ちょっとヤキモチを焼かせようとしてる、または反応を確認したくて、他の男の話を出してくる。
「〇〇くんに誘われてさ」「最近よく話す人がいて」。
反応が見たい。でも直接「私のことどう思ってる?」とは聞けない。だから遠回りする。
パターン5 気にしてないふりをして、ちゃんと気にしてる
「別に気にしてないし」と言いながら、その話を何度も出してくる。
「どうでもいいんだけど」と言いながら、どうでもよくない顔をしてる。
言葉と感情が、逆方向を向いてる状態。
ホストクラブで見てきた、ツンデレ女性の本音
「冷たくしてたけど、ずっと来てた」
ある常連のお客さんが、めちゃくちゃツンデレだった。
毎週来てくれるのに、来るたびに「別に来たかったわけじゃないんだけど」って言う。話しかけても最初は素っ気ない返事しかしない。
でも1時間経つと、気づいたら話してる。気づいたら笑ってる。
帰り際に「また来るかもしれないけど、保証はしない」って言いながら、翌週また来てた。
来るかもしれない、じゃなくて来てた。それが全部。
「ありがとうって言えなくて後悔した」
あるお客さんが話してくれた。
「好きな人にすごく助けてもらったとき、素直にありがとうって言えなかった。なんか恥ずかしくて。別に、って言ってその場を離れたら、その人がちょっと傷ついた顔してて。後でめちゃくちゃ後悔した」って。
言えなかった、じゃなく言わなかった。でも言えなかった側の事情もわかる。
ありがとうを言えなかった後悔と、自分でもわかってる不器用さへの自己嫌悪。両方あった。
「そっけなくするの、やめたかった」
「自分でもわかってるんだけど、好きな人の前だとそっけなくなっちゃうの。やめたいんだけど、やめられなくて。なんか恥ずかしくて。相手は冷たいって思ってるだろうなってわかってても、直せなかった」って。
やめたかった。でもやめられなかった。
ツンデレって、本人も葛藤してる場合が多い。
ツンデレ女性への間違った対応
間違い1 同じようにそっけなくする
こっちもツンにする。お互いそっけなくなる。
でもこれ、関係が凍りつく。どちらも感情を出せなくなって、話が進まない。
ツンデレの女性に、同じようにそっけなくしても、先に進む要素が何もない。
間違い2 「なんでそんな態度なの」と指摘する
「なんか冷たくない?」「そういう言い方はないんじゃない?」って言う。
言いたくなる気持ちはわかる。でもこの指摘、ツンデレの女性を余計に閉じさせる。
正面から指摘されると、防衛反応が強くなる。さらにそっけなくなる。または会話自体を避けようとする。
間違い3 無理に素直にさせようとする
「正直に言ってよ」「本当はどう思ってるの」って引き出そうとする。
ツンデレって、自分のペースで開いていくもの。
強制的に開かせようとすると、逆にもっと閉じる。花を無理に開かせようとしたら、折れる。
間違い4 全部真に受ける
「どうでもいい」と言ったら本当にどうでもいいと受け取る。「別に来たくなかった」と言ったら来たくなかったと受け取る。
全部額面通りに受け取ってると、ツンデレの女性のデレ部分を一生見逃す。
言葉と行動の両方を見る、という視点が必要。
ツンデレ女性への、正しい対応
対応1 言葉じゃなく行動を見る
何を言ってるかより、何をしてるかを見る。
「来たくなかった」と言いながら来てる。それが本音。
「別に」と言いながら続けて話してくれてる。それが本音。
言葉より行動に、感情が出てる。行動を読める男だけが、ツンデレの本音に届く。
対応2 そっけなくしても動じない
冷たくされても、機嫌が変わらない。
拗ねない。怒らない。ムッとしない。普通に接し続ける。
動じない男を見たとき、ツンデレの女性は「この人、私のそっけなさで動かない」ってなる。
動じない男のそばでは、そっけなくしても意味がないとわかる。意味がなくなってきたとき、少しずつデレが出てくる。
ホスト時代、ツンデレのお客さんへの一番の対処が、これだった。何を言われても、普通に接し続ける。嫌な顔をしない。そのうち向こうが折れてくる。
折れる、じゃなく、開く、か。
対応3 ツンデレを指摘しない、でも気づいてることは見せる
「なんかそっけないね」とは言わない。
でも「なんか今日、いつもと違う感じ」くらいはさりっと言う。
全部わかってるよ、という安心を与えながら、追い詰めない。
気づいてる、でも追い詰めない。この距離感が、ツンデレを少し緩ませる。
対応4 デレが出たとき、大げさに反応しない
素直な言葉が出てきたとき、「やっとそう言えたじゃん!」とか「それが本音でしょ!」って大げさにしない。
さらっと受け取る。普通に接する。
大げさに反応されると、恥ずかしくなって次から出せなくなる。
素直に言えた、でも大げさに扱われなかった。その体験が、また素直に言える、につながる。
対応5 こっちが先に素直になる
ツンデレの女性に、先に感情を出してみる。
「正直言うと、今日来てくれてよかった」「これ、楽しみにしてた」「今の話、面白かった」。
自分が先に素直になることで、素直でいいんだ、という空気を作る。
素直な空気がある場所で、女性は少しずつ素直になれる。
ツンデレが溶けていく瞬間
溶ける瞬間1 笑わせられたとき
そっけない態度を保てなくなるのが、笑ってしまったとき。
笑いって、感情のコントロールを手放す瞬間。ツンの鎧が一瞬だけ外れる。
その瞬間を、大切にする。外れた瞬間にそっと近づく、みたいな感覚。
溶ける瞬間2 見ててくれた、が伝わったとき
「さっき、なんかしんどそうだった」「あのとき頑張ってたのわかってたよ」。
言わなかったことを気づいてくれた、という体験。
見てくれてた、ということが伝わったとき、隠す必要がなくなってくる。見てる人間に、隠しても意味がない、とわかるから。
溶ける瞬間3 何があっても普通だった
怒られても、そっけなくされても、変わらずにいてくれた。
その一貫性が積み重なったとき、「この人のそばは安全」という確信が生まれる。
安全な場所で、ツンデレは溶ける。
元ホストの正直な話
ホスト時代、一番担当に苦労したのがツンデレのお客さんだった。
来てくれる、でも冷たい。話しかけると「別に」。褒めると「そんなことない」。
最初は「なんでこんなに難しいんだ」ってイライラしてた。
あるとき先輩に相談したら「その子、来てるじゃん。それが全部」って言われた。
来てる。それが全部。
言葉じゃなく、来てるという行動を見ろってことだった。
そこから変えた。何を言われても、来てくれてる事実だけを受け取るようにした。そっけなくされても、「今日も来てくれてありがとう」ってさりっと言った。大げさにじゃなく、ただ事実として。
そのお客さん、ある日突然言ってくれた。「なんか、ここ来ると楽なんだよね」って。
初めて素直な言葉が出てきた。
ツンを何ヶ月も受け続けた後に来たデレ。
その一言の価値が、途方もないくらい大きかったね。

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